アトリエで制作に向かう画家の情景

CONCEPT

主題は、移ろう
向き合い方は、変わらない

SCROLL

海を描く年があり、人を描く年があり、まだ見ぬ世界を描く年がある。
選ぶ主題は移ろっても、一点の前に立つときの態度だけは変わらない。
この作家が何を大切にしてきたのかを、ここに記します。

THE NAME AS A WORK

名前という、ひとつの作品

文字をクリックすると、その意味が開きます

得重

TOKUSHIGE

得重は、重ねる手。

「得(得る)」と「重(重ねる)」が並ぶとき、そこに立ち上がるのは、創ることそのものの姿。目にしたもの、感じたものを受け取り、絵具を、時間を、幾層にも重ねていく。ひと筆ごとに何かを得て、また重ねる。その果てしない反復のなかから、一点の絵が生まれてくる。

聖治

SEIJI

聖治は、それらを束ねるもの。

「聖(研ぎ澄まされたもの)」と「治(統べる)」が並ぶとき、重ね続けた無数の手つきを、ひとつの静けさへと束ねる視点が現れる。得重が「重ねる」なら、聖治は「まとめあげる」。散らばった衝動や試行を、一枚の完成へと治めていく——創作の最後にはたらく、澄んだまなざしのこと。

得重は、重ねる手。聖治は、それを束ねるまなざし。 一字ずつは意味を持ち、並ぶことで創作そのものの物語になる。「得重」には、得ては重ねていく制作の手つきを。「聖治」には、その無数の重なりを一枚へと澄ませ、束ねる視点を。名前という文化的な概念は、意識や自己のかたちにまで及ぶ——そう考えて、自らの名前そのものを、ひとつの作品とした。

油彩・メディウム・樹脂など様々な画材が並ぶ制作台のクローズアップ

01 ── 素材と対話する

技法は、主題に従う。

油彩、アクリル、樹脂。用いる素材は、描く対象がその都度求めるものを選ぶ。決まった型に主題を流し込むのではなく、一点ごとに最適な手つきを探る。だからこそ完成の姿は、描き始めるまで誰にも分からない。

大きな絵画の前に立つ人の姿

02 ── 場所の記憶になる

一点が、その土地の一部になる。

日本最大サイズのパノラマ絵画は、完成して終わりではなく、その土地に留まり続ける。絵は個人の所有を超え、訪れる人の記憶に織り込まれていく。描くとは、場所と時間に何かを残す行為でもある。

静かなアトリエと完成を待つ一点の作品

03 ── 語らず、作品で語る

前に立つ人に、ゆだねる。

作品の意味を、言葉で先回りして説明することはしない。一点の前に立った人が、それぞれの時間で何を受け取るか——その余白こそが作品の一部だと考えている。多くを語らないのは、見る人を信じているからにほかならない。

次に描くものは、
まだ誰も知らない

CONTACT

一点の作品を、あなたのもとへ。

お問い合わせ